はぁ とため息出るのはなぜ 価値の無い言葉に右へ左へ 窓からは夕立ちの匂い 夏と瞼が閉じる 八月の態度に苛つく 金はありませんが外は炎天下 茜色の空が目に染みる 日はもうじき落ちるらしい 風を切って汗をかいて 僕の手の傷はまた増えて なのにどうして今日もこうして 息を吐いてまた吸うのでしょう 書き溜めた詩は時に僕をぶったり 心に貼る絆創膏になったり 諦めた恋は季節を越えずに 記憶の中でゆっくりと腐るだろう 口笛吹けばひゅるりひゅるり 帰り道次第に影は背伸び 鮮血の赤も青春の青も似合わなくなってしまったな 気が付けば秋 木が痩せれば冬 神様、春は来るでしょうか 風よ吹け僕を乗せて 覚めない夢の中まで 夜明けまで待ってたって 眠れない 神様はいらない 髪を切って歌詞を書いて 僕の手の平は脈を打って だからこうして思考して 生きるのでしょう 息をするのでしょう 口笛吹けばひゅるりひゅるり 帰り道次第に影は背伸び 僕の手の中はもう紫春に染まっている
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