須田景凪
タリーランプは灯ってないから 秘密の話をしよう ぼくらずっとひとり 霞んだふたり 描けるのは此処じゃないな 悲しくても飾っていたいから 真夜中をねえどうしよう 夜を負ったドーリー 望んだ通り 奇麗なままを切り取って 淑やかな熱を持つ 瞳の奥の過去でさえ 受け止めてみたいのにな 思い出したんだ 言葉では表せないくらいの景象 酷い鼓動 諭してよ かしましくなってしまう前に 胸に飼っていた 優しさも欺きたいと思うほど 正しくはあれないよ それなのに前を向いてみたい 寄り添っても充たされないのは 確かな傷があるから 今もきっと僕が望んでた 答えは此処にはないと知った 有り触れた意味を持つ 胡乱な夜の囁きに 身を委ね 眠りにつく 思い出したんだ 心では飲み干せないくらいのメロウ 辛いこと 話してよ 傷跡になってしまう前に 重ね合っていた掌も覚束ない 眩暈の様なやましさも抱きしめて 日々の底で惑っていたい 夜は等しくなった 違えたままの関係だ 而して愛しくなった その全てを覚えている 形も忘れてしまった 煤けた日々の心像だ 而して愛しくなった その全てを覚えている 思い出したんだ 言葉では表せないくらいの景象 酷い鼓動 諭してよ かしましくなってしまう前に 胸に飼っていた 優しさも欺きたいと思うほど 正しくはあれないよ それなのに前を向いてみたい
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