日食なつこ
泥水をはねて前進すんだ 雪解けで走る川のように 凍る不安もかっさらって 瞳は過去を見ていようとも つま先が明日を向いている 帰ろうなんて考えるな たとえば何百年前に 凍りついて終わったはずの桃源郷 今更やっと吹いてきた 春風に心をさらわれて もう雪崩落ちる寸前だ 泥水だろうが感情なんです 拭いもしないで僕はゆく 洗い落とす予定はない 君が失ったきらめきも もうじきに息を吹き返す 覚えているかい あの歌を ああそうさ何百年前に さよならして閉ざしたはずの感情が 今更目を覚ますからさ どうしようもなくなって溢れた僕 手を伸ばしてこじ開けてしまえよ 一問一答 100回やって 要か不要か 問うことすらもう必要はない たとえば何百年前に 凍りついて終わったはずの桃源郷 今更やっと吹いてきた 春風が君にも分かるだろ? さあ雪崩れ落ちておいでよ
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