My Hair is Bad
擦り切れるほどに聴いていた 盤は埃かぶっていた 天気予報を待っていた 彼女はこう話していた 「当たらない方を願うなんて なんか少し可哀想ね。」 確かにそうだね 今夜、 大正解を疑え 悟る経験に逆らえ 襲う冷静を破り去っていけ 僕ら永遠の途中で 青い年齢を呼び起こせ 忘れちゃいない 思い出せ 無くしちゃいない 飽きるほどに通っていた あの店は紙が貼ったまま 地元の友と飲んでいた あいつはこう話していた 「俺も子供が出来たんだ、 今度はお前の番かもよ。」 確かにそうだね 今夜、 最前線舞い戻れ 先に先制奪い取れ 辛い劣勢逆手に取っていけ 危機的な展開に飛び込め 熱い偏見を持ち込め 確かにあの日過ごした 昔のこと思い出していた もう一瞬も戻らない もう一瞬も止まらないのなら もう一瞬も戻せない もう一瞬も止められないのなら 実家の壁に掛かっていた あの時計がまだ動いた頃 写真には僕も写っていた 彼は僕にこう話していた 「時間に終わりはないけれど 僕らはいつか終わってしまう。」 確かにそうだね 今夜こそ、 決戦の笛を吹け 決意表明を帆にして 思い通りに舵を取っていけ 巨大迷路を彷徨え 揺れる決断を楽しめ ここからが面白い ここからだ そうさ、 永遠を越えるまで あの地平線を望むまで 何度だって想いのさす方へ この人生を信じて 迫る限界を受け入れ さらにもっと輝ける 自分を思い浮かべて立っていた