TETORA
1限目はもう行かない やけくそになって もうどうでもよくなる 家に帰るのも もったいない気がして 少なくなった人通りを歩く 窓の下の 壁に書いた内緒の絵は 薄くなってた 変わってく事が怖かった なのに 同じ事にも飽きていた 朝はいつも憂鬱すぎる 脱ぎっぱなしのスリッパが ドアに突っかかってる 掘ったらかしの 転げたドライヤー でも誰もいなくなった部屋が とてもとても心地がいいのさ たまにはお姉ちゃんみたいだねって 言われたくてかっこつけてみた ブカブカな靴で歩いてる気分だな 帰り道の 明るいカーテン 聞こえる食器の音 そこを通るのが好きなんだ 花1本 あげようなんて思えないや 似たくないや うるさいな知らないよなんだよ でも1つだけ、変えられないものって あるみたい あるみたい ママにもらった服はもう着れなくなった パパの車の音は いつのまにか聞こえなくなった 育ててもらったお兄ちゃん でも どれもこれも 私 敵わなかったみたい たまにはお姉ちゃんみたいだねって 言われたくてかっこつけてみた ブカブカな靴で歩いてる気分だな もし世界が終わっちゃう時は 裸足のまま側に行ってしまうだろう 私はやっぱり ずっと あの時のままみたい
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