蝶ノ翅

DOG inTheパラレルワールドオーケストラ

歌詞

大事にしてた ちょうちょがいないの
さっきまでは 眠ってたのに
右の翅を ちょっぴり千切って
鍵を掛けて 閉じ込めたのに

交差点 路地裏の隅も
終電ギリの踏切も
午前5時のキッチンの隅も
何処を覗いたって 空っぽで
遠くから 羽搏く音 聞こえた

ゆらゆら あの子は
飛ぼうとしても 落ちていく
ひらひら ゆっくりと
朝焼けに 焼かれてしまう ずっと 大切にしてたのに

隠していた ちょうちょがいないの
今度こそは 見失わない様に
窓さえ無い 籠に仕舞って
蜜を塗った 指であやしたのに

9階建ての屋上の
夕方の雑踏の中の
地下鉄の3番ホームの
何処を探したって 空っぽで
目を閉じたら あの翅が 揺れてた

ふわふわ あの子は
風の中に 消えていく
ふらふら こっそりと
夜の空に 溶けてしまう ずっと 大切にしてたのに

行かないで どうして 教えて 今 何処なの
行かないで なんで 大事にすればする程

ゆらゆら あの子は
飛び立ってすぐ 落ちてった
ひらひら ゆっくりと
風に舞い 誘われて 落ちてった 大切にしてたのに

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